私は、食品業界で働いているワーママです。小学生の子どもが2人います。衛生管理に関する仕事をしていて、隣の席には60歳前後の衛生顧問が座っている。顧問には奥さんと愛犬がいる。昔から、食事や掃除などは顧問がやっているという。
なんでか聞くと、奥さんは要領が悪いらしく、例えば、朝からパンを焼き終わってから、コーヒーのお湯を沸かしたりするので、自分がやるとなったそう。
へー要領が悪いと旦那さんはやってくれるもの!?主婦歴も長くなってきて家事も慣れてしまった。それに丁寧さには欠ける私だけれども、要領は良い。もし顧問の奥さんが要領良く家事をする人だったら今顧問は家事をやっていたのだろうか!?
いやいや、きっと頼り上手な奥さんなんだろう。仲が良さそうなので。
こんなことを思ったのは、子どもが小さかった頃、私は仕事に育児に家事に追われて、夫にもっと協力してほしいという気持ちが強かったからだ。
夫は平日帰りが遅く頼ることができなかった。でもこれは夫だけの問題ではない。周りが遅くまで頑張っているのに、夫だけ早く帰ることもできないだろう。朝はゴミ出ししたり、洗濯物を干すなどやってくれていた。
夫も私も忙しかった。完全に手が足りていなかった。あの頃喧嘩しながらも頑張って乗り越えられて良かった。
最近はというと、ありがたいことに、かなり夫が家事をやってくれるようになった。平日帰りが遅い日はもちろん頼ることはできない。帰りが早い日や、週末は頼りにしています。夕飯の後、片付けをして少し休憩とゴロゴロしている。そうすると、夫がお風呂の準備をしてくれたりする。
ほんとに助かるので、「助かるよーありがとう!!」をきちんと伝える。
加湿器に毎朝水を入れてくれる。皆が風邪をひかないのは、湿度を俺が保っているかららしい。確かに、皆風邪をひかない。
子どもたちのくつや上履きを洗ってくれたり、色々やってくれる。
子どもが小さかった頃、平日は最低限のことをやり、週末にできなかったことをまとめてやるスタンスだった。やらなければいけないと思っていた事に追われてピリピリしていた。
あの頃の自分に言ってあげたい。頑張り過ぎなくて大丈夫。完璧にやろうとすると、夫が入る余地がない。
週末、私は朝からテキパキ動き回って、TVを見ながらくつろぐ夫にイライラしていた。頑張り過ぎてしまうママに伝えたい。一回一緒にゴロゴロしてみよう!
そんなことしたら、家事が終わらないよと過去の自分はいうだろう。終わらなくたっていいじゃないか。夫との関係性の方が大事だ。
一緒にくつろいで、おしゃべりして、弱音を吐いて。無理して全部完璧にやろうとしない。夫の方が得意な家事があるかもしれない。
自分が変わると何か変わってくるかも。そう、あの頃の私には可愛げがなかったんだ。家庭は職場ではない!
本当は、家電に頼るが1番いい。うちは、あの頃夫が転職続きで引っ越しも数回やって、生活が安定しなかった。
長めに住んだ家は、駅近を優先して選んだ物件だったので、狭い家だった。ドラム式洗濯機も食器洗浄機もスペース的に置けなかった。
夫と自分のやっている家事の量は比べないこと。比べてしまうと、まだまだ私の方が多い。だけど、比べたってしょうがない。働いている時間だって違う。体力も違う。優先することも違う。得意なことも違う。
育休中、家にいる時間が長くて、家のことに意識が向いていた私。もっと一緒に家をきれいにしてよと思うこともあった。
今は、家の中のことよりも、仕事を頑張るために、体を休めることも大事だし、家族で出かけることだったり、夫とランニングしたり、ヨガをやったりする時間を優先させたいと思っている。
同じ「私」なのに、環境が変わると、家事に対しての考え方も変わってくる。
でも頑張った過去も無駄にはならない。確実に手際よく家事ができるようになっているし、あの時に比べてなんて今が楽なんだと思うことができる。
まだまだ模索中だけれど、頼り上手な妻になりたい。